紀元前より2500年にわたり世界の観客を惹きつけてやまないギリシャ悲劇の最高峰。2023年7月に上演された本作が、早くも再演されます。オイディプス王を再び演じる俳優・三浦涼介さんに、演出家の石丸さち子さんへの思いなどを聞きました。
2025年1月から始まったNHK大河ドラマ「べらぼう」の主人公である蔦屋重三郎。書店には蔦重関連の本が盛りだくさんで、江戸のベストセラー編集者の功績がこれでもかと宣伝されています。しかし……、私たちは、蔦重が手掛けた仕事に対して「ほ ...
「運、不運で人生が決まるの?」「人の不幸を望んでしまいます」「『人生の目標』の立て方は?」。そんな悩み相談を寄せる人たちの問いに対し、作家・車谷長吉さんは、令和の現代ではちょっと考えられないような筆致で、バサバサと斬りつけるように回答を綴ります。谷原 ...
2024年12月3日夜、韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は戒厳令を宣布し、国会に軍隊を派遣した。いわゆるクーデターである。春の総選挙で進歩系野党が勝利し、政権は行き詰まりの状態に陥っていた。尹大統領は、この政治的混乱の背後には野 ...
今回の芥川賞は、安堂ホセ「DTOPIA」(文藝初出、河出書房新社)と、鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』(小説トリッパー初出、朝日新聞出版)に決まった。
フランス革命を扱う研究は多い。だが、革命を象徴する最も悪名高い人物の評伝は、意外にも類書が少ない。気鋭の思想史家が、近年の「暴君」像の刷新も反映した2020年代の歴史書をまとめた。
西田幾多郎が真言宗智山派の大学で教鞭を執っていたことは知られておらず、真言密教学との関係はほとんど検討されてこなかった。『西田哲学の仏教と科学』(坂本慎一著、春秋社刊)は、この点から曼荼羅が「場所の論理」に影響を与えたことを初めて論 ...
大統領の弾劾(だんがい)、現職のままでの逮捕――韓国社会が激しく動く。その背景や人々のメンタリティを探ってみよう。
変な絵(雨穴、双葉文庫) マイブック - 2025年の記録(大貫卓也、新潮文庫) 堕天使拷問刑(飛鳥部勝則、ハヤカワ文庫JA) 青い壺(新装版)(有吉佐和子、文春文庫) 同志少女よ、敵を撃て(逢坂冬馬、ハヤカワ文庫JA) ...
経済アナリストとして格差社会を鋭く批判し、テレビやラジオでも活躍した独協大学教授の森永卓郎(もりなが・たくろう)さんが28日、原発不明がんで死去した。67歳だった。家族葬を執り行う予定。
シンガー・ソングライターの崎山蒼志さんが初のエッセイ集『ふと、新世界と繋がって』(新潮社)を出版。歌詞のワードセンスに定評のある崎山さんならではの、日常をつづっているけれど、気が付けば“新世界”に連れて行かれるようなエッセイ。どんな思いで書いたのか、 ...
この分析手法を筆者は「工学的」と呼ぶ。一見、効率重視の印象を与えるが、冷たく文章を裁断する観はない。その理由は背後に佇(たたず)む著者の文学への該博な知識にある。「工学」には遊びも必要、という著者の言葉が示す通り、楽しむための読書を続けてきた体験の蓄 ...